ガルシア=マルケス2冊目は「コレラの時代の愛」を読みました。こちらも約500ページの長編で、1か月半かけてようやく読み終えました。前回の「百年の孤独」が神話的、幻想的なタッチで書かれていたのに対し、こちらは物語として読みやすく、すんなりストーリーに入っていくことができました。50年以上も一人の女性を思い続ける男性とその女性の物語なのですが、後半は「老い」がもうひとつのテーマになっています。高齢を迎えたときのふたりの心や身体の変化が具体的に描写されます。読みながら、今まであまり気にかけてなかった「老い」についていろいろと考えさせられました。