聖林寺十一面観音菩薩像

昨日は、桜井市の山里にある聖林寺を訪れました。国宝十一面観音像を拝観するためです。この十一面観音像はもともと三輪山の神宮寺の一つ「大御輪寺(だいごりんじ)」に祀らていましたが、明治政府の神仏分離令による廃仏毀釈を免れるためこの地に移されたといわれています。もちろん撮影は禁止ですが、三輪山に祭られていたときのお堂と十一面観音像が1/10の模型で展示されていてこちらは撮影可能でした(写真)。現在は博物館のような免震構造の収蔵庫に祀られていますが、これはこれでじっくり見ることができよかったのですが、やはり、仏像は創建当時のお堂(空間)に祀られているのが本来のかたちであり一番美しい。この模型を見て再認識しました。

2023年08月12日