當麻寺へ行く

今日は秋晴れの中、朝から自転車で奈良盆地を走りました。

そして以前から行きたかった當麻寺(たいまでら)を訪れます。當麻寺には、建築では本堂(天平時代)、東塔、西塔のふたつの三重塔(天平時代)、そして日本最古の梵鐘(白鳳時代)などがあり、仏像では、金堂内の弥勒座像が有名です。これらはすべて国宝に指定されています。奈良市内から離れた二上山の山麓に、このような大伽藍が今もひっそりと佇んでいます。

何よりも興味深いのは、本堂の本尊が仏像でなく、布製の曼陀羅であること。現在の曼陀羅は複製(といっても室町時代に転写したもので、これも重文)で、本物は非公開で国宝です。曼陀羅を納めている厨子は当時のオリジナルでこれまた国宝。このような素晴らしい建築に、自転車で行けるのも奈良ならではですね。

2021年10月30日